肝臓は栄養素の代謝や貯蔵などを行う重要な臓器です。

肝機能は人にとって重要で、不可欠なものですが、サプリメントによってこれらの能力が低下すると誤認されています。

ここでは、サプリメントが肝臓に悪いと誤解される理由について解説していきます。

肝臓とは

栄養素の代謝や貯蔵、有害物質の解毒、胆汁の分泌を行う大切な臓器です。あらゆる代謝が行われているため、人体の化学処理工場とも言われています。

肝機能の低下

肝臓の機能低下が起こると、栄養素の供給が円滑に行われなくなり、毒素や老廃物が体内に溜りやすくなります。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状が現れる頃にはすでに病状が進行しているケースが多いので、肝機能に異常が無いか定期的に検査を受ける事が推奨されています。

機能低下の原因

近年、肝臓病の患者数が急激に増えており、「21世紀の国民病」ともいわれています。肝臓の病気はお酒やウイルスが原因として挙げられます。

アルコールの過剰摂取

多量のアルコールを飲むと、アルコールを分解する肝臓に大きな負担をかけ、アルコール性肝炎、脂肪肝などの症状が現れます。

NASH

アルコール性の脂肪肝は以前より指摘がありましたが、近年はアルコールを飲まない人でも脂肪肝を発症する場合があります。これらはNASH(ナッシュ)と呼ばれ、将来、肝硬変・肝癌に発展する可能性があることがあります。

しっかり検査を

健康診断で肝機能障害があっても、自覚症状がないため放置するケースが多くあります。アルコール性の場合は勿論、アルコールを飲まない人の脂肪肝も注意が必要です。

検査結果を侮ることなく、また自覚症状に惑わされずに、医療機関を受診し、治療を受けることが大切です。

ウイルス感染

肝臓の機能が低下する原因はお酒だけではありません。ウイルス感染で、肝臓に炎症が起こり、肝細胞が壊されて機能が低下することがあります。

これらの症状は肝臓がんに進行する可能性も高いので、肝炎ウイルスの検査を一度も受けた事がない人は、感染しているかどうか1度確認しておくことをお勧めします。

C型肝炎の対策

肝炎で最も多いC型肝炎は、新しい治療薬が開発され、薬物治療で治癒できるケースが増えています。

このほか、肝臓の健康のためには三食規則正しく食べ、食事量は腹八分目以下を心がけ、暴飲暴食を避ける様にしましょう。

適切な栄養摂取が重要

肝臓の細胞を再生させるためにもたんぱく質を適正量とる必要があります。また、肝臓で行われるさまざまな代謝を助けるビタミンやミネラルも不足しないように心がけましょう。

また、シジミやウコンには肝臓の解毒作用を高める作用があり、アミノ酸の一種のメチオニンには肝機能の強化をサポートする働きがあります。

サプリメントが肝臓に悪いと誤解される理由

肝臓が壊れると誤解される主な要因は、添加物と脂溶性ビタミンの過剰な蓄積があります。

添加物

サプリメントには添加物が含まれており、全体の成分の50%以上を占めています。添加物によって肝臓の機能が低下すると考えられています。サプリメントの添加物への知るべき3つのポイントもご一読下さい。

国の認可済み

今現在のサプリメントや食料、医薬品に使用されている添加物というものは、違法サプリメントなどの例外を除き、国に正式に認可されており、安全性の高いものが使用されています。

日本で市販されているサプリメントを使用する際には、規格外な過剰摂取などを行わない限り、安心と言えます。

脂溶性ビタミン

ビタミンAビタミンEなどの成分は脂溶性ビタミンと呼ばれており、脂に溶けやすい性質を持っています。

過剰摂取による弊害

脂溶性ビタミンの性質上、過剰摂取により肝臓での脂質の増加につながり、脂肪肝を引き起こす事があります。

適正な量であれば問題ない

これらのビタミンを「過剰」に摂取しない限り問題ありません。

サプリメントを使用する際、適量を守らずに、沢山飲めば効果があると考え、必要以上の量を摂取する人がいるため、このような誤解が生じているのです。

サプリメントを正しく活用する

サプリメントに関する様々な誤解は、黎明期のサプリや用法を守らない使い方などによって起こっており、現在のサプリを普通に使えば、このような事態は発生しません。

逆に、「栄養面」において、メチオニンなどの食事だけでは不足しがちな栄養素を、サプリメントでうまく補給することで、悪いどころか、肝臓に「良い」効果をもたらす事が出来ます。

サプリメントを単に毛嫌いするのではなく、正しい知識を持つことで、「肝臓の働きを助ける心強い味方」に成り得るのです。