サプリメントはどれも高い栄養分を含んでおり、食事をとることなく必要な栄養素を摂る事が可能です。

この為、「一切の食事を止めても、サプリだけで栄養を摂取すれば問題ないのでは」という質問を多く受けます。

サプリメントだけの生活において、デメリットは存在するかを解説します。

栄養バランス

「特定の成分にこだわる人は成分で滅ぶ」という言葉があり、サプリや栄養管理の世界でよく使われるフレーズです。

何か一つの成分にこだわってしまうと、使い始めは良いが、なまじうまくいくと、それにこだわり最終的にはバランスを崩してしまうという事が多々あるという教訓です。

「これさえあれば大丈夫」と先の事を考えず、短視的に物事を考えてしまうと失敗するという事です。

遺伝子は十人十色

人によって各々持つ遺伝子(DNA)は異なりますし、季節によるホルモン活動も千差万別です。それら全てをサプリメントで摂取しようとすれば、季節、イベントなど毎に組み換え、成分を構成する必要があります。

人間は様々な栄養素で出来ている

人は「水分」「脂質」「たんぱく質」「糖質」「ビタミン」「ミネラル」といった栄養素で構成されています。更に、それらを形作する様々な成分によって体が成り立っています。

これらの栄養素・成分を全て把握、管理することは決して容易ではありませんし、全ての成分を摂取するサプリメントを作ろうと思えば、それはオーダーメイド品となり、非常に高いコストが発生します。

消化作用

人の体は食べ物を口から摂取した後、以下の過程を行っていきます。これは、サプリメントや薬においても同様です。

  1. 吸収(胃で溶解、小腸で吸収)
  2. 代謝(肝臓で代謝酵素が分解)
  3. 分布(血液で栄養分を運ぶ)
  4. 排泄(腎臓で濾過されて体外へ)

吸収

生体膜を通過して、体内に入ってくる事をいいます。細胞膜に存在するトランスポーターは、栄養素だけでなく、薬物の吸収などにも関与しています。

サプリメントのメリット

サプリメントは咀嚼(そしゃく)による食物の小型化作業を済ませてしまった食品です。

さらに、人間が吸収・同化しやすいバラバラのユニットになった状態までアシストする作用をもっており、消化作業のエネルギー節約や、消化能力の低い人でも吸収しやすいメリットがあります。

吸収率の低下

サプリメントは「消化作用済み欠乏栄養素補助食品」として、体内への吸収性が高い作用があります。

これは他の食品にはない大きなメリットですが、消化しやすいもの「だけ」しか摂取しない状態が続くと、吸収能力の低下を招きます。

必要ない機能は退化する

どんな事にも言える事ですが、人間・植物を問わず、使用されない機能・能力は退廃していきます。「筋肉」なども鍛えなければ「脂肪」に変わりますし、運動能力などもトレーニングを止めれば低下します。これは、「吸収作用」も同様です。

サプリメント等の吸収作用の高い物「のみ」を摂取し続ければ、その他の消化が難しい食物などを体に取り込む際、十分に吸収されずに排出されてしまう事になりかねません。

1つの物に依存しない

人間の心は弱いもので、自分の身体の限界をわきまえず、「サプリや薬でもっともっと効果を上げる事ができないか」と考えてしまうことがあります。

これを依存症とも呼びますが、安直にうまくいくものを探す人間の欲望は、効果があればますます無理を重ねます。そして破綻するまでそのことに気づくことが出来ないのです。

食べ物やサプリメントにはそれぞれ役割があり、どちらが素晴らしいという事ではなく、お互いを意識したバランスの良い栄養補給が大切です。

「食べ物だけ」や「サプリメントだけ」といった風に、一方的に考えるのではなく、必要な形でお互いを補っていくことが、健康な体を作る為に一番大切なのです。