不規則な生活による食生活の乱れ、運動不足などが原因で肥満である人の割合は年々増加傾向にあります。

特に内臓脂肪がたまると生活習慣病、動脈硬化などを発症するリスクが急激に高まります。

そうならない為の、EPAの脂肪燃焼をサポートする効果について解説していきます。

肥満

肥満とは体脂肪が過剰にたまった状態をいいます。

皮下脂肪

お腹の皮膚の下に付き、手で掴むことが出来る脂肪です。徐々に蓄積されていくのが特徴で、主に女性に付きやすいと言われています。

落とすのに時間がかかる

皮下脂肪は、徐々に蓄積されていく性質があり、落とすのに時間が必要な点が特徴です。

内臓脂肪

身体の奥の内臓回りや腸など、外から目で見る事が出来ない部分についています。ホルモンの関係で男性につきやすいと言われています。

生活習慣病

皮膚の下に存在する場合と異なり、筋肉と内臓の間に存在する内臓脂肪は、蓄積されすぎると以下の症状のリスクが急激に高まります。

  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 高脂血症

メタボリックシンドローム

内臓脂肪型肥満に加えて高血糖、高血圧、脂質異常の内、2つ以上を併せ持った状態です。

「血糖値が少し高め」「血圧が少し高め」といった予備軍の状態でも、これらが併発することで動脈硬化などの生活習慣病のリスクが急激に高まります。

内臓脂肪が増える原因

食生活、運動不足、ホルモンの影響などが増える要因となりえます。

食生活の乱れ

最も大きい要因です。30歳を過ぎて10~20代の頃と同じ食生活を送っていると、摂取エネルギーが過剰になりやすいです。

運動不足

過剰なエネルギーを摂取した上に、運動不足でこれらを消費しない場合、当然脂肪がたまってしまいます。

女性ホルモンの低下

女性ホルモンの働きには、内臓脂肪を抑える効果があるのですが、40代後半からはホルモン分泌が低下します。この為、加齢によって内臓の脂肪が増えやすくなります。

EPA(エイコサペンタエン酸)とは

イワシなどの青魚に含有量が多い成分であり、体内で合成できないない為、体外からの摂取が必須です。IPA(イコサペンタエン酸)と呼ばれることもありますが、同じものを指します。

魚やアザラシ常食するイヌイットでは、脂肪摂取量が多いにも関わらず、血栓症や心疾患が少ないことから研究、注目されはじめた成分です。

摂取量

1日の目安量は、同じ不飽和脂肪酸であるDHAと合せて、1000~1500mgとなっています。

EPAとDHAの違い

EPAとDHAは、どちらも生活習慣病などの改善をサポートする働きがある為、ほとんど同じ成分と考える方は多いです。

しかし、人体に働きかける場所や具体的な効果において、明らかな違いがあります。

血液への働き

DHAは、血管や赤血球の細胞膜をやわらかくする働きにより、血流をサポートします。一方のEPAは、血小板凝集抑制をサポートし、血栓をつくらせないように作用します。

そのため、サラサラな流れを作り出す効果はEPAの方がより高いといわれています。

神経系への働き

DHAとEPAは、摂取されると小腸で吸収され、肝臓を通って血液に行きます。その後、DHAは神経系の細胞の成分となるために、血流に乗って脳まで送られていきます。

脳の入り口には血液脳関門というものがあり、要否を選り分けているのですが、DHAはこの関門を突破できる数少ない成分です。その為、脳の活動を支援する重要な成分とされています。

一方のEPAは、この関門を突破できないので、神経系への働きかけはありません。

相乗効果

EPAは主に血液に働きかけ、血栓や中性脂肪が溜まるのを防ぐようサポートします。一方のDHAには、脳や目の網膜に働きます。

よって、EPAとDHAの両方を一緒に摂取すると、効果の幅が広がり、それぞれの効能をお互いに高め合う事ができます。

サプリメントなどを活用する際には、両方が含まれたものを選ぶことをお勧めします。

過剰摂取による副作用

EPAを含む魚油を1日に3000mg以上摂ると、げっぷ、吐き気、軟便、鼻血などの症状が現れる可能性が高いことが知られています。

飲み合わせ

EPAには血小板凝集能抑制をサポートする効能がある為、血小板凝集抑制薬(パナルジン等)、抗凝固薬(カリウム)と併せて服用する場合には気を付けて下さい。

相乗効果が起きて出血しやすくなり、血が止まらなくなる場合があるので注意が必要です。

血圧降圧剤

EPAには収縮期・拡張期血圧の低下をサポートする働きが報告されています。血圧を下げる薬(カルシウム拮抗薬など)を服用している方は、相互作用で血圧が下がり過ぎる可能性があるので注意して下さい。

痩せる為に出来る事

当たり前ですが、内臓脂肪を減らす為には、「摂取するカロリー」を「消費するカロリー以下に抑える」ことが必須です。

無理なダイエットは禁物

急激なダイエットを行うとリバウンドが起こりやすくなります。無理なく続けるには、1か月で1~2kgの減量をお勧めします。

エネルギー量

1か月で1kg減量する為には、1日あたり240kcal減らす必要があります。

摂取エネルギーを減らし、消費エネルギーを増やして、バランスよく体重を落とす事が大切です。

EPAの脂肪への効果

EPAには肥満、高血圧患者の体重減少、脂肪燃焼をサポートする効果があると言われています。

中性脂肪を燃やす

脂肪を燃焼させるためには褐色脂肪細胞が必要です。運動によってこれらを促し、最終的に細胞内のミトコンドリアの中で燃焼されます。熱を生み出す力もご参照下さい。

EPAは、このメカニズムを活性化、中性脂肪の燃焼効率の向上をサポートする事で、「消費するカロリーを増やす」心強い味方となるのです。

まとめ

  1. 肥満とは体脂肪が過剰な状態であり、リスクが高いのは内臓脂肪が多い場合
  2. EPAには様々な効能があり、血液や血圧低下などの働きをサポートする
  3. 体重を減らす為には、「摂取カロリー」を「消費カロリー以下に抑える」ことが必須
  4. EPAは、中性脂肪を燃やす効率を上げることで、ダイエットをサポートする

残念ながら、飲むだけで痩せるサプリメントなどは存在しません。

しかし、サプリメントをうまく使用すれば、カロリー消費の効率を上げる事で、ダイエット効率アップをサポートする事は可能です。

バランスの良い食事と食習慣、そしてサプリメントをうまく活用してやることで、摂取カロリーを減らして、消費カロリーを増やし、無理なく体重を落とす事こそ、1番のダイエット法ではないでしょうか。