生活習慣病などの患者は、サプリメントや健康食品を、病院からの処方薬と併用して使っており、この割合は全体の50%に達しています。

ところが、これらの患者の「約8割」が医者から利用状況に関する確認を受けておらず、大変危険な事態です。

ここでは、サプリメント・食品と薬との危険な飲み方について解説していきます。

サプリメントと薬の飲み合わせ

実際、こうした薬とサプリメントの併用による弊害は報告されており、重大な副作用発現の可能性もあります。

使用者は、医者に相談せずにこれらを併用する事の危険性を認識しなけばなりません。

血糖値が気になりはじめた方の食品

成分では、「グァバ葉ポリフェノール」「豆鼓エキス」「小麦アルブミン」などが該当します。

食後過血糖改善薬

α-グルコシダーゼ阻害薬とも呼ばれており、「グルコバイ(アカルボース)」「ベイスン(ボクリボース)」「セイブル(ミグリトール)」などが代表的です。

食事に含まれているでんぷんや糖質の分解を抑えて、ブドウ糖の吸収を遅らせ、食後の急激な血糖値の上昇を抑える為に使用されます。

相互作用

グァバ葉ポリフェノールなどの成分には、糖類分解酵素の活性を阻害する働きがある為、α-グルコシダーゼ阻害薬と併用すると、腸内に未消化の糖が増え、以下の症状を引き起こす場合があります。

  • 腹部膨満感
  • 放屁
  • 便秘
  • 下痢

開腹手術の病歴がある人は、腹部ガスの増加から腸内の癒着が起こる恐れもある為、注意が必要です。

血圧が高めの方の食品

「ラクトトリペプチド」「かつお節オリゴペプチド」「ワカメペプチド」「イソロイシンチロシル」などの成分が該当します。

ACE阻害薬

「レニベース(マレイン酸エナラプリル)」「タナトリル(塩酸イミダプリル)」などが有名であり、降圧作用や腎保護作用、インスリンの感受性改善が期待され用いられます。

相互作用

ペプチド類は、体内で血圧上昇作用を持つアンジオテンシンⅡの生成をコントロールする事で、血圧の上昇を抑えます。

この効果は、ACE阻害薬と同じである為、併用することで両者の作用が重複し、血圧が下がりすぎたり、コントロールに影響が表れたりします。

さらに、ACE阻害薬の副作用である、以下の病状発現しやすくなる点にも注意が必要です。

  • 空咳
  • 頻脈・不整脈
  • 筋肉に力がはいらない
  • 手足のしびれ
  • 吐き気など

類似の性質を持つ薬

「アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)」や、「ARB・利尿薬配合剤」などもACE阻害薬と同様の性質を持つ為、これらを使用する際は医師や薬剤師に相談して服用して下さい。

コレステロールが高めの方の食品

「キトサン」や「植物ステロール」が該当します。

キトサンは脂肪を吸着する力がある事で有名ですが、脂肪のみならず塩(塩化ナトリウム)中の塩素を吸着し、塩分による疾病予防にも効果があると言われています。

脂溶性ビタミン剤

ビタミンA・D・E・Kが該当し、その名の通り、油に良く溶ける性質を持ちます。

目の疲労にお勧め!ビタミンAの知られざる効果や、ビタミンDのカルシウム吸収を促す強力な効果もご参照下さい。

相互作用

脂溶性ビタミンや脂溶性の高い薬剤の吸収には、胆汁酸の存在が不可欠です。

キトサンは胆汁酸の体外への排出を促進する作用を持つため、両者を併用すると脂溶性ビタミンや薬剤が十分に吸収されなくなる可能性があります。

低用量ピル

低用量ピルは、胆汁・胆汁酸の働きによって腸肝循環を繰り返しながら、吸収されます。

「キトサン」の働きによって、胆汁酸の排出が促進されると、この循環が抑制されるため、低用量ピルの吸収低下、作用の減弱などが起きる可能性がありますので、注意して下さい。

かかりつけ医と相談する

近年は、医薬品とサプリメントの成分が近づいてきており、それらが「お互いに働きかけ、影響を及ぼすこと」が多くなっており、健康被害が起きやすい状況です。

自己判断での過剰摂取は避けるようにし、既に摂取している場合はその旨をお医者様に伝えるようにして、適切な指示を仰ぎましょう。

医者・薬剤師の方と現状を相談し、サプリメントと薬を適切に使い分けることが、重大な副作用を防ぐために大切です。