健康の基本は食事です。サプリメントを食事の代用とは出来ませんし、するべきではありません。

また、サプリメントは医薬品などと違い、「急激」な病気の改善を行える訳でもありません。

しかし、サプリを求める人は年々増加しており、様々な研究も進んでいます。そんなサプリメントの必要性について解説します。

サプリメントは必要か?

「サプリメントは必要でしょうか?」という疑問には、「必要のない環境が望ましい」というのか最も適切な答えです。

食環境の急激な変化

現代人の食生活は、多くの問題をはらんでいます。

厚生労働省がまとめた「国民健康・栄養調査(平成25年度)」によると、食のアンバランスや若年層の朝食の欠食や孤食などが問題になっています。

更に、40代男性の肥満傾向と対照的に20代女性の過度の痩せ、食生活の欧米化による脂質の過剰摂取など、食環境の様々な問題が顕著化しています。

必須栄養素の欠乏

食生活の問題から、必須栄養素、特にビタミンやミネラルの不足が深刻な問題になっています。

これらの栄養素は細胞の新陳代謝やエネルギー代謝に関わる補酵素として不可欠です。

不足すると体の様々なシステムの働きに支障が表れ、心身の基本となる細胞の機能さえも壊れてしまうのです。

ストレスによる影響

現代社会はストレスに溢れており、心理的ストレスは勿論の事、物理的、科学的ストレスなども蔓延しています。

こうしたストレスは免疫機能を低下させると共に、活性酸素の過剰発生を招き、それがDNAを傷つけると、がんや老化のリスクが高まります。

抗酸化酵素が不足する

人間の身体は、元々活性酸素のダメージから身を守るために抗酸化酵素を備えています。

しかし、現代社会がもたらす多くの強いストレスはこの酵素だけでは歯が立たないこともあり、食品などを通して抗酸化成分の力を借りる必要があります。 ストレスに強い体を作る3つのサプリメントもご参照下さい。

食品の栄養不足

ところが、近年では農畜水産物の栄養価の低下が報告されています。化学肥料や農薬、抗生物質や成長促進剤の多用によって、食材が非力になったと言われています。

促成栽培

現在の日本では、狭い国土で農業の採算性を優先する為、成長が早い「促成栽培」の野菜が多く作られており、普段食べる野菜や果物のほとんどがこれに該当します。

紫外線が当たらない

この場合、野菜や果物は、ガラスやビニールハウスなどの暖かい室内で育てられます。

ガラスやビニールハウスの性質上、太陽からの紫外線がこれらにより吸収される為、温室内の野菜などには紫外線が当たりません。

栄養不足の植物

紫外線が当たらなければ、活性酵素は発生しない為、ビタミンやポリフェノールといった抗酸化剤を合成する必要はなくなります。

そうすると、抗酸化物質を合成するエネルギーを成長の促進へと使用することが出来ます。これが「促成栽培」です。

つまり、促成栽培とは「ビタミンやポリフェノールを作らない代わりに、成長を優先させた植物」を作る事なのです。

これらの製法で作られた野菜は私達にとっては「姿形は立派だけど、栄養が無い植物」であると言えます。

現代人の知恵

近年、社会環境の大きな変化などもあり、現代人の多くは多忙を極めています。

食事に払う時間や意識が希薄になり、ゆっくりと食事を楽しむ団欒の機会なども失われ、ファストフードや加工食品が多用されています。加えて、仕事の激務などにより、社会でのストレスはますます増大しています。

確かに、サプリメントが必要のない環境を構築する事が出来れば、それに越したことはありません。しかし、現代を取り巻く環境で、それらを実践することは非常に困難であると言えます。

出来る限り栄養価の高い食材を選択して、完璧な食生活を続ける事も一つの方法ではあります。

しかし、この目まぐるしく変わる社会を生きていく為、様々な不足を補うサプリメントを活用する事は、現代人の生活の知恵なのではないでしょうか。