近年、大豆を原料とした高純度の植物性ホスファチジルセリンを作り出すことが可能になり、サプリメントの成分となっています。

そんなホスファチジルセリンには、注意力、覚醒、言葉の流暢さ、記憶の改善などの効果があると言われています。

ホスファチジルセリンの持つ集中力と記憶力を高める働きについて解説していきます。

脳に含まれるリン脂質

ホスファチジルセリンとは、脳や神経組織に多く含まれるリン脂質の一種であり、人の脳の全リン脂質の約18%を占めています。リン脂質の脂肪肝と脳への効果も合せてご参照下さい。

また、ホスファチジルセリンは血液凝固反応で働くことが知られており、その他にも様々な生理機能に関与することが研究などで証明されています。

ホスファチジルセリンの効能

老化による認知機能の低下や、記憶障害、認知症やアルツハイマー病に対して有効性があるとの研究報告が存在します。

また、注意力、覚醒、言語理解能力の向上や、記憶力の改善が認められた事例があり、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの発達障害にも効果が期待されています。

過剰摂取により効能がなくなる

ホスファチジルセリンの6~12週間の投与により認知機能および評価スコア全般が改善された事例があります。

しかし、過剰摂取によりその効果は減弱すると言われており、症状を抑える効果がなくなると考えられているため、注意が必要です。

脳の正常化にも関与する

脳神経細胞の膜は、脳細胞が本来の機能を発揮するうえで重要な役割を担っています。

細胞内への栄養素取り込みや老廃物の排出には、細胞膜中のホスファチジルセリンが深く関与しており、脳細胞の正常化にとって重要な働きをしています。

ストレスや不眠の改善効果についても研究中

ホスファチジルセリンを投与し、脳の機能に及ぼす影響を調べた研究では、記憶・判断・抽象的思考や物事に対する集中力や注意力の向上が認められています。

さらに、不眠、うつ、精力減退、運動によるストレスの改善についても効果が期待されており、さらなる調査と研究が進められています。

ストレスに強い体を作る3つのサプリメント精力をつけるサプリの効果と目的メラトニンの心地良い睡眠をもたらす効果などの記事でも詳しく解説してありますので、こちらもご一読下さい。

ホスファチジルセリンの正しい飲み方

ホスファチジルセリンは大豆に含有量が多い成分ですが、脳への健康効果を期待する際の目安である1日100mg~300mgを大豆で摂取するとなると、1kg以上食べる必要があり現実的ではないため、サプリメントなどで摂取することが推奨されています。

ただし、安全性は高く、副作用は少ないと言われていますが、多量の摂取を続けると、胃腸障害や睡眠障害などを症状が表れ、本来もつ効果も減弱することになりますので、摂取量の目安はしっかりと守りましょう。

また、同じく脳の健康への効果が高いと言われているDHAと合せて摂取すると、飲み合わせによる相乗効果により更に効果が高まると考えらています。

ホスファチジルセリンが持つ性質を正しく知り、「適切に」摂取する事は、脳の働きの活性化や集中力・記憶力を高め、勉強や仕事を支援する「心強い味方」となってくれるはずです。