αリポ酸は、細胞内でエネルギーを作り出す際に必要な物質で、糖の分解を担っています。

ビタミンに似た働きをするビタミン様物質であり、体内での合成量は微量な為、体外から積極的に摂取する必要があります。

そのようなαリポ酸が持つ、様々な中毒症状に対するデトックス作用を解説します。

αリポ酸(チオクト酸)とは

ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、グルタチオンなどと同様に、相互に作用しあって働く「ネットワーク系抗酸化物質」の一つです。

抗酸化ネットワークを強化しておくことは、体内の免疫力強化、若返り(アンチエイジング)を行う上において非常に重要です。

コエンザイムQ10のアンチエイジング効果ビタミンEの肌の若返りをサポートする効果なども合せてご参照下さい。

体の酸化を防ぐ

細胞は脂質でできた細胞膜に覆われており、脂溶性抗酸化物質のビタミンE・コエンザイムQ10は主に細胞膜上で、水溶性抗酸化物質であるビタミンC・グルタチオンは細胞内や血液中で酸化から身を守るために働きます。

αリポ酸は「ネットワーク系抗酸化物質」でも特異な性質を持ち、水と脂質の両方になじみ、様々な場所で酸化から体を守るために作用します。

また、他のネットワーク系抗酸化物質はフリーラジカル(活性酸素)を捉えた後、自らも酸化しますが、リポ酸は、酸化した抗酸化物を再生する能力を持ち、自らが酸化した場合も、自己還元再生機能を有します。

活性酸素による害

最近は、美容や健康面において、「抗酸化」という言葉が有名になりつつあります。「活性酸素」が過剰に発生して体が酸化すると、正常な細胞を傷つけ、皮膚の老化や動脈硬化などの病気の原因になります。

活性酸素の弊害については、アスタキサンチンの活性酵素から体を守る5つの働きにて解説してありますので、こちらもお読みください。

αリポ酸の含有量が多い食品

実は、αリポ酸をたくさん摂取できる食べ物は多くありません。にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、トマトなどの緑黄色野菜、肉類ではレバーからの摂取が見込めますが、十分な量を含んでいません。

食事で必要量を摂取しようとすると、1kg近い野菜を食べる事が必要になるケースもあります。

αリポ酸の効能

「抗酸化ネットワーク」が健康維持に重要な作用を持つことは、上記で述べた通りです。抗酸化作用の他にも、色々な体を健康にする効果が存在します。

糖尿病の治療薬

αリポ酸は、血液中のグルコースを筋肉に運び込み、糖の分解を促進し、合成を抑制する作用があります。糖尿病患者に継続的に摂取させた際に、インスリン感受性および糖代謝能の改善が認められたという研究報告が存在します。

これらの性質を利用し、ヨーロッパでは糖尿病の治療薬としても使用されています。

肝臓の解毒作用

肉体疲労や神経毒による中毒症状などを緩和する作用があります。特に、肝機能の改善や肝臓のデトックス(解毒)作用をサポートする効果が高いとされています。

認知症患者への効果も研究されている

αリポ酸は、体内のグルタチオン量を増加させる働きがあり、末梢神経障害に対しての有効性が示され、長期摂取で認知症患者の認識機能低下を軽減させたという研究報告も存在ます。

αリポ酸の飲み方

リポ酸は、若返り、肝臓障害・糖尿病などの疾病の改善を支援する重要な栄養素ですが、食べ物だけで1日に必要な摂取量を補給することはかなり難しいです。

さらに、αリポ酸は中年期以降、体内での合成量も減少するので、食事からだけではなく、サプリメントなどの健康食品を利用して、上手に取り入れる方法が合理的です。

サプリでαリポ酸を摂取する場合、食事と同時に摂取すると吸収率が低下してしまいます。そのため、食後ではなく「食前(食事の30分前)」が、αリポ酸の効果的な摂取タイミングと言えます。

サプリメントは、必要な栄養を補給するという意味において、非常な大きな助けとなります。

サプリメントを活用して適切な栄養管理を行うことは、多忙な現在を生き抜き、健全で若々しい体を維持する「心強い味方」となってくれるはずです。