クエン酸は、かんきつ類や酢、梅干しなどに含まれる酸味の成分であり、体に不可欠なミネラル吸収を効率を高めます。

さらに、糖質や脂質に働きかける事で、筋肉への疲労回復や免疫力アップを支援します。

そのような、クエン酸の筋肉に対する様々な効果について解説していきます。

クエン酸とは

梅干し、梅肉エキス、もろみ酢、レモンなどの柑橘類にも多く含まれます。

クエン酸回路

エネルギー生成の過程で、体内での代謝作用(クエン酸回路)においてエネルギーを生み出し、疲労回復にも高い効果をもたらします。

細胞の代謝を高める

体内にとり入れられた炭水化物、脂質、たんぱく質は、ブドウ糖、グリセロール、脂肪酸、アミノ酸に分解されて細胞に吸収されます。

ここでブドウ糖はピルビン酸に分解され、クエン酸回路へ取り込まれると、アコニット酸、イソクエン酸など様々な変化を経て、エネルギーを産生し続け、最終的には、二酸化炭素と水になって体外に排出されます。

摂取量

摂取基準は、1日の目安量は2~5gと言われており、おおよそレモン1個分に相当します。

過剰摂取による副作用

クエン酸を過剰摂取した際には、頻度は高くはありませんが、以下の症状が表れる事があります。

  • 下痢
  • 吐き気
  • 胃腸障害

また、外用剤としての使用で日光や紫外線による過敏症が報告されていますので、注意が必要です。

クエン酸の効能

ミネラルの吸収を促進して、 運動や疲労などで供給低下が起こったATP(身体のエネルギー)の産出を増加する働きがあります。

吸収率の向上

クエン酸の働きで重要なのは、ミネラルの吸収を促進する作用であり、「キレート作用」とも呼ばれています。

キレート作用とは

化学において、複数の配位座をもつ配位子(多配座位子)による金属イオンの結合の事です。

カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラルは、一般に細胞に吸収されにくい成分ですが、クエン酸とくっついてキレート化合物となって吸収が高まります。

これらは、ミネラルの酸化防止や、吸収効率を高めることによる美容効果、さらに血流改善や免疫力アップなどにも関与していると考えられています。

筋肉痛を抑える

糖質や脂質のエネルギー変換が効率よく行われないと、疲労や筋肉痛を生じます。

クエン酸は、身体のエネルギー生成をサポートし、筋肉痛などの細胞疲労に対しての抑制作用が発揮されます。

乳酸への誤解

昔から筋肉痛や疲労の原因は「乳酸」であると考えられており、これらを素早く除去することが、疲労へ効果があるとされていました。

しかしこれは間違いであり、現在では乳酸は疲労を回復させる機能があると考えられています。

もともと乳酸は脳神経系では重要なエネルギー源です。

運動をすることによって、筋肉疲労を早く回復させる役割をしています。筋肉運動で乳酸が増えるといっても一時的なものであり、この乳酸は、エネルギーを生み出す重要な物質であることが証明されているのです。

結果的に、乳酸は、疲労を引き起こす物質ではなく、疲労を軽減させてくれる物質であるのです。

まとめ

  1. クエン酸はミネラルの吸収を促進する作用がある
  2. ミネラル吸収率向上により、美容効果、血流改善や免疫力アップなどに貢献する
  3. 乳酸が「疲労物質」であり、筋肉痛や疲労の原因であるというのは間違い
  4. クエン酸は乳酸を除去するのではなく、身体エネルギーの生成で筋肉痛を和らげる

体内のエネルギー生成効率を高めてくれるクエン酸を摂る事で、疲労回復を早めるだけでなく、美容効果、血流改善や免疫力アップなども支援してくれるのです。