毛髪の育成にはケラチンと言われるたんぱく質が不可欠ですが、そのケラチンを構成する主成分がシステインです。

また、システインには肌の美容を支援する作用があり、シミやそばかすを改善する医薬品にも含まれています。

システインの髪の育成と美白に対する働きを詳しく解説していきます。

システインとは

硫黄を含む含硫アミノ酸の一種です。成人にとっては必須アミノ酸ではありませんが、体内合成量が十分でない乳幼児には必要不可欠な栄養素です。

ケラチンやグルタチオンの主成分

システインが酸化すると「シスチン」と呼ばれる成分となります。このシスチンは髪の毛を構成するケラチンの主成分であり、髪を健康に保つために重要な栄養素です。

また、生体内の重要な抗酸化物質であるグルタチオンの主成分でもあります。

グルタチオンの働き

水溶性の抗酸化物質であるグルタチオンは、薬物や毒物などさまざまな有害物質と結合し、排泄する解毒作用を持ちます。

体の内側から代謝を助けるアミノ酸であり、日常の食事から十分に摂取する事が困難であり、欠乏状態になりやすいと言われています。

グルタチオンの作用については、αリポ酸の糖尿病や肝臓障害の改善を支援する効果でも詳しく解説してありますので、こちらも合せてご参照下さい。

システインの効果

システインの美白効果やシミ対策、育毛などを支援するメカニズムについて解説していきます。

髪の育成への働き

システインはケラチンの構成する主な成分であり、血液を経由して毛根に送られます。毛根では毛母細胞に指令を出し、栄養を送ります。 毛母細胞は栄養を受け取り細胞分裂を繰り返すことで、髪を生成します。

このように、システインは髪の原料であり、不足すると毛根に送られる栄養が足りなくなり、抜け毛や細毛になる一因となりえます。逆に言えば、不足しているシステインを補うことは、髪の育毛を助けると言えます。

システイン「だけ」で全ての抜け毛は無くなるのか?

システインは髪の材料になる重要な成分ですが、抜け毛や薄毛はいろいろな原因があり、システインを補うだけでは効果がない場合もあります。

AGA(男性型脱毛症)の場合、DHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンが毛乳頭に働きかけ、発毛を阻害することで起こると考えられています。

他にも、頭皮の状態が良くなかったり、食生活や生活習慣の乱れで薄毛や抜け毛になることもあるので、それらの事はシステインを摂取するだけでは解消されません。

システインを摂っていれば全ての抜け毛が防げるというわけではありません。抜け毛には様々な要因があり、それらが全てシステインで解決されるわけではないのです。

美容を支援する

システインは肌の美白を支援する効能があります。その作用の一つは、シミのもととなる色素細胞のメラニンを作り出すチロシナーゼの働きを抑えることです。

さらに、髪の材料だけでなく、皮膚の表層にある細胞を構成も行うケラチンの材料となり、表皮の新陳代謝を促して、メラニンの排泄を早める働きを行い、日焼け後の色素沈着だけでなく、老人性色素斑にも効果があると言われています。

美容サプリメントの正体と美肌効果に役立つ豆知識も合わせてご参照下さい。

肝臓の働きを助ける

身体の代謝や解毒を受け持つ肝臓の働きが弱まると、疲労感やだるさなどを感じるようになりますが、システインは肝臓の働きを助け、代謝をスムーズにすることで倦怠感を軽減します。

また、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドを分解する働きもあります。

ビタミンCやビタミンB6との相乗効果

ビタミンCはシステイン同様にチロシナーゼの働きを抑え、ビタミンB6にはシステインの合成を促す作用があります。

これらの特性を活かし、システインと合せて摂取することで、相互作用により更なる改善が期待できます。

まとめ

システインは、ケラチンを構成する主な成分であり、髪の原料となり髪の成長を助けます。

また、メラニンを作り出すチロシナーゼの働きを抑えて、美容を支援する効果が認められています。さらに、肝臓の働きを助けることで、身体のスムーズな代謝や解毒作用を高めます。

システインは芽キャベツ、ブロッコリーなどの食べ物に含まれていますが、これらを通して食事で摂取できる量はごくわずかです。

その為、ビタミンCやビタミンB6などと合せて、サプリメントなどの健康食品で栄養補給を補助してやることが推奨されています。

普段の食生活で不足しがちなシステインを「適切に」「素早く」補給出来るサプリを活用する事は、髪の育毛や健康的な肌を支援する「心強い味方」となってくれるはずです。