肉主体の食事が多い人にとって、血液の流れ、特に血中のコレステロール値の問題は大きな悩みの1つです。

コレステロールは人間の体に欠かせない脂質のひとつですが、増えすぎると血管壁に蓄積し、動脈硬化の原因となりえます。

DHAのコレステロールに作用する3つの効果について解説していきます。

コレステロールとは

細胞膜やホルモンの材料として重要な成分です。

体内の血管壁に溜まったコレステロールを肝臓に運ぶ役割を持つHDL(高比重リポタンパク質:善玉)と、肝臓のコレステロールを体全体に運ぶ役割を持つLDL(低比重リポタンパク質:悪玉)があります。

HDLコレステロール

善玉コレステロールと呼ばれ、血管内壁に溜っているコレステロールを肝臓まで運ぶ働きを担っており、動脈硬化の予防する働きがあると考えられています。

基準値

血中での値が40~96mg/dlが標準とされています。

これ未満の場合、低HDLコレステロール血症と呼ばれ、動脈硬化、高脂血症、虚血性心疾患などへのリスクが高まります。

LDLコレステロール

悪玉コレステロールとも呼ばれています。慢性的な摂取カロリー過多、動物性脂肪の過剰摂取によりLDLコレステロールが血液中に増えすぎると、血管に溜まって、動脈硬化を進行させてしまいます。

中性脂肪

中性脂肪の増加と善玉・悪玉コレステロールの減少・増加には、相関関係があります。血中の中性脂肪が増えると、HDLが減少し、LDLが増加します。

基準値

血中での値が70~139mg/dlが標準とされています。

これより多い場合、高LDLコレステロール血症と呼ばれ、動脈硬化、高脂血症、虚血性心疾患などへのリスクが高まります。

バランスが重要

HDLとLDLはバランスが重要です。コレステロール値が高めでもHDL値が高く、LDL値が低めなら問題ありません。逆の場合は、将来、狭心症や心筋梗塞などの病気を招く危険性が高いので注意が必要です。

DHAとは

イワシ、サンマなどの青魚、マグロの刺身などにもに多く含まれています。

摂取量

1日の目安量は1000~1500mgとなっています。

食べ物からの栄養量

1000mgのDHAを食べ物のみで摂取しようとすると、実に赤身クロマグロの刺身10人前以上を食べる必要があり、毎日食べ続けることはかなり難しいです。

実際、これらの基準を満たしている世代は無く、特に10~40代では200~300mg(1/3以下)程度しか摂取出来ていません。

酸化しやすい性質

DHAは酸化しやすいです。その為、ビタミンE、β-カロチンなどの抗酸化成分と併せて摂取することで、体内への吸収を高めることが出来ます。

過剰摂取による副作用

欧州食品安全機関(EFSA)では1日5000mg、アメリカでは3000mgまでならば問題ないとされています。

日本では1日に3000mg以上摂ると、吐き気や下痢、鼻血などの症状が現れる可能性が高まると考えられており、これ以上の摂取は推奨されていません。

飲み合わせ

DHAは血液の凝固能力を低下させる作用がある為、抗凝固薬(ワーファリン等)、血小板凝集抑制薬(アスピリン等)と併せて服用する場合には気を付けて下さい。

お互いに作用が重複し、出血しやすくなったり、血が止まりにくくなる事があるので注意が必要です。

血圧降圧剤

DHAには血圧低下をサポートする働きも確認されています。血圧を下げる薬(カルシウム拮抗薬等)を服用している方は、相乗効果で血圧が下がり過ぎる可能性があるので注意して下さい。

DHAの効能

DHA(ドコサヘキサエン酸)は必須脂肪酸のn-3(ω3)系の不飽和脂肪酸と呼ばれており、常温で固まりにくい性質を持っています。

不飽和脂肪酸とは、炭素の二重結合のある脂肪酸のことです。

不飽和脂肪酸には、一価不飽和脂肪酸と、多価不飽和脂肪酸があります。また、多価不飽和脂肪酸はさらに、n-3系、n-6系に分類されます。一価不飽和脂肪酸は体内で作ることができますが、多価不飽和脂肪酸は体内で作れないため、必須脂肪酸として体外から摂取する必要があります。

脂肪酸の合成を抑える

DHAは、脂肪酸の合成に関わる酵素の働きを抑制する作用があり、血液中の中性脂肪の減少をサポートします。

血中のコレステロールを調整

血中の中性脂肪が減少すると、LDLが減少し、HDLが増加します。DHAには中性脂肪への作用を通して、血中コレステロールをコントロールする機能があります。

冠状動脈疾患

DHAを経口摂取することで、冠状動脈疾患に対しても有効性が示されています。栄養分として摂取することで、これらのリスク低下をサポートすると考えられています。

正常な血液の流れの為に出来る事

  1. DHAには血圧低下をサポートする効果がある
  2. 脂肪酸の合成を抑える効能があり中性脂肪の減少をサポートする
  3. 血中のコレステロールを調整し、正常な流れをサポートする

DHAには血液の正常化をもたらす様々な効果が存在します。

食事・サプリメント等を通してこれらをしっかり摂取することは、「健康的な血液の流れを維持する」頼もしい味方として貢献してくれるはずです。